年次有給休暇ー日本の場合ー

ワークラボ☆ジャパン

2015年04月14日 23:00

こんにちは。ワークラボ☆ジャパンの吉村友見です。

日本の有給休暇取得率は大体5割程度ですが、
皆さんはどれくらい有給休暇を取得していますか?
有給休暇は、働いて6カ月が経過し、かつ出勤率が8割以上であれば、
労働者の権利として自然に発生します。

「アルバイト(またはパート)には有給はない。」
という声をよく耳にしますが、そんなことはありません。
アルバイトやパートの方にも有給休暇はあるのです。

フルタイムで働いている方は、初年度は10日から始まります。
働いて2年目は11日、3年目は12日、4年目以降は2日ずつ増えていき、
最高で20日までもらえます。
この有給休暇には時効があり、発生してから2年が経つとなくなります。

少し分かりにくいかもしれませんので、例をあげて説明します。
2015年4月1日入社した方は、
6か月経過後の10月1日に有給休暇の10日が発生します。
そして、2016年10月1日には、11日の有給休暇が発生します。
この方が昨年の10月から1日も有給休暇を取得していなかった場合、
昨年度と今年度を合わせて21日の有給休暇を持っていることになります。
もし、2日有給休暇を取得していた場合は、
今年度11日、昨年度8日で、計19日ということになります。

具体的な有給休暇日数はこのようになっています。

勤続年数 付与日数
6か月     10日
1年6カ月   11日
2年6カ月   12日
3年6カ月   14日
4年6カ月   16日
5年6カ月   18日
6年6カ月   20日



この日数は、週30時間以上かつ週5日以上働いていれば、
正規社員、契約社員、アルバイト等の身分は関係ありません。
あくまで週の労働時間や労働日数を基準に日数は決められます。

週30時間未満かつ、週4日で働いているかたは、以下の通りです。
勤続年数 付与日数
6か月     7日
1年6カ月   8日
2年6カ月   9日
3年6カ月   10日
4年6カ月   12日
5年6カ月   13日
6年6カ月   15日

週30時間未満かつ、週3日で働いているかた
勤続年数 付与日数
6か月     5日
1年6カ月   6日
2年6カ月   6日
3年6カ月   8日
4年6カ月   9日
5年6カ月   10日
6年6カ月   11日
  
週30時間未満かつ、週2日で働いているかた
勤続年数 付与日数
6か月     3日
1年6カ月   4日
2年6カ月   4日
3年6カ月   5日
4年6カ月   6日
5年6カ月   6日
6年6カ月   7日

週30時間未満かつ、週1日で働いているかた
勤続年数 付与日数
6か月     1日
1年6カ月   2日
2年6カ月   2日
3年6カ月   2日
4年6カ月   3日
5年6カ月   3日
6年6カ月   3日

このブログでは、表は作成できないのか、
ただ私が方法を知らないだけなのか、表の作成ができませんでした。
多少見にくくなってしまいました。
すみません。

これらは労働基準法で決められている最低基準なので、
入社3カ月で有給休暇が発生するところや、
これらの日数を上回る設定をしている職場もあるでしょう。

次回は、ドイツの有給休暇についてお伝えします。
日本の有給休暇との色んな意味でのレベルの違いに驚かれると思いますよ☆




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